ご挨拶

第39回福岡救急医学会学術集会 開催にあたって

第39回福岡救急医学会

学術集会会長 山下 寿
(社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院 救命救急センター長)

新型コロナウイルス感染防止のため、第39回福岡救急医学会学術集会を本学会史上初のオンデマンド配信および一部ライブ配信で開催させていただきます。大変光栄に存じますとともに、計画・準備段階より、皆様方より多大なるご支援を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。

令和3年の学術集会テーマを、次の二つにしました。国の統計によれば救急出動件数および搬送人員数は増加の一途を辿っており、世界一の超高齢社会である我が国において、高齢者の割合が急増し、救急医療への需要は限界を超えようとしています。そこで、今後の解決が急がれるこの問題を「超高齢社会がもたらす救急医療への課題」として採用しました。

更に今般、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、不幸にもお亡くなりになられた方々に、哀悼の意を捧げるとともに、現在感染に苦しんでおられる方々に、心よりお見舞い申し上げます。そして、現場の医療従事者の方々には感謝と尊敬の念を捧げます。この世界中を席巻しておりますCOVID-19に関して、「COVID-19による救急医療の危機」を併せテーマとしました。救急医療がどのような、あるいはどれだけのダメージを負い、いかに工夫してこの難局を乗り切ろうとしているのか、そして今後の解決していくべき問題点を明らかにすることが目的です。この二つのテーマでシンポジウムを企画しております。

この他、一般演題、COVID-19に関する基調講演、スポンサードセミナー4講演、救急隊員部会セミナー、看護部会研修会などのプログラムを準備しております。

今回の学会が実り多きものになりますよう、福岡県の救急医療に携わる多数の方々のご参加を心よりお待ちしております。

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