妊娠・出産から思春期まで切れ目のない子育て支援を実現しましょう!
第67回日本小児保健協会学術集会
会頭 山下裕史朗
(久留米大学医学部小児科学講座)
第67回日本小児保健協会学術集会を2020年6月26日(金)〜28日(日)の3日間、久留米シティプラザで開催させていただきます。当講座第4代舩津維一郎主任教授が1970年に第17回の本会を主催して以来、実に半世紀ぶりに久留米での開催です。
近年、社会情勢の変化により子育てにさまざまな困難を伴うようになってきました。虐待、不登校、いじめ被害、ネット依存、自殺、発達障害、医療的ケアを要する子どもたち、災害時の子ども支援などさまざまな問題が生じ社会的関心を集めています。2018年12月に成育基本法が成立し、子どもの健全な育成は国や市町村、関係機関の責務であることが明記されました。しかし、その具体策については、まだ明確なものがありません。子育ての悩みは、妊娠から出産、乳幼児〜学童〜思春期まで続くものであり、切れ目のない子どもたちと家族への、子育て支援を実現することが求められています。そこで、本学術集会のメインテーマを「妊娠・出産から思春期まで切れ目のない子育て支援」といたしました。
今回の学術集会では、テーマに沿った子育て支援のさまざまな実践はもちろん、今後10年の小児保健を見据えた若手学会員による企画やシンポジウムを行いたいと考えています。福岡県で3番目に大きな中核都市久留米は、九州新幹線で博多から約15分と交通の便が良い所です。市内には、久留米市美術館、近郊には太宰府、柳川、吉野ヶ里遺跡などが30分で行ける距離にあります。6月27日は久留米市土曜夜市も開催されており、懇親会後に夜市を楽しんでいただけると思います。
ぜひ多くの皆様にご参加いただきますようにお願い申し上げます。