ご挨拶

この度、第41回日本肩関節学会学術集会を2014年10月24日(金)、25日(土)の二日間、佐賀市文化会館で開催させていただきます。この歴史ある世界に誇れる本学会を初めて佐賀県で開催させて頂くことは大変名誉なことと光栄に存じます。福岡県と長崎県の間としか認識されていない佐賀県ですが、その良さを皆様に知ってもらう良い機会と考え、何とか会員の皆様に役立つ学術集会となるように万全の態勢で臨みたいと思います。

今回の学術集会のテーマは Globalization 日本から世界へ です。このテーマを取り上げたのは井樋栄二理事長が第40回日本肩関節学会学術集会の理事長講演で述べられたこれからの日本肩関節学会の方針と私の経験に基づいたものです。私が最初に肩関節外科の指導を受けたのは福岡大学の故高岸直人先生で1984年のことでした。その後、1988年に文部省在外研究員として英国、米国へ、2003年には英国、独国で様々な肩関節疾患の診断法や手術などを経験しました。又、多くの国際学会に参加、発表する機会にも恵まれ、それらの経験で日本より諸外国が秀でた部分と日本が諸外国より優っている部分が存在していることを学びました。その際に相互の情報交換、情報発信の機会を増やす必要があり日本側からももっと国際学会での発表や英論文への投稿をするべきだと考えておりました。日本肩関節学会会員の皆さんに国際化の重要性を理解し実践していただきたいと考え、今学会において初めて英語のみのシンポジウムを企画しました。このことが若い会員の皆様の国際化への第一歩に繋がり、近い将来世界の肩関節医療の発展に繋がることを期待しております。

欧米並びに韓国から遅れたもののこの度日本でもリバース型人工肩関節が使用できるようになりました。この人工肩関節が適切に使用され、良好な結果を得るために今学会ではその理論や手術手技等について多くの講演やワークショップを企画します。

今回日本肩関節学会創設40年に当たりこれまでの先輩方の足跡に関する記念講演会と記念展示も企画しております。

 秋深まる季節に九州佐賀県で会員の皆様と充実した時間を共有し、美味しい佐賀牛や私のお勧めするワイン等も一緒に堪能して頂けたら幸いと、楽しみにお待ちしております。

第41回日本肩関節学会 会長
特定医療法人 整肢会 副島整形外科病院 院長
 森澤 佳三

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