第19回日本病院総合診療医学会学術総会
会長 山下 秀一
(佐賀大学医学部附属病院 病院長・総合診療部 教授)
2019年9月14日(土)〜15日(日)の2日間、佐賀県佐賀市の佐賀市文化会館で第19回日本病院総合診療医学会を開催させていただきます。佐賀県は小さな県ですが、明治維新と明治日本の産業革命を率いた土地です。また、佐賀大学医学部附属病院総合診療部は国立大学で最初に設置された総合診療部であり、創立33年を迎えます。この歴史を胸に、教室員のみならず同門のメンバーが一体となって、実りある有意義な学会にしようと張り切っています。
今回のメインテーマは「Hospitalist 2019 – 10年の軌跡と切り拓く未来」としました。本学会創立10周年の区切りを機会として、総合診療における先進的な診断・治療に関する知識と情報の共有に加え、救急、高齢者、地域での医療体制に関するトピックスを取り上げたプログラムを計画しています。これに加えて、病院や診療所を中心とした地域の協力体制を、遠隔医療も含めたあらゆるリソースを用いて構築する取り組みの紹介や、総合診療医が明日からの診療にすぐに役立てることのできる知識やクリニカルパール満載の教育セミナーも用意するつもりです。さらには本総合診療部の初代教授であり日本の総合診療のパイオニアの代表的存在である聖路加国際大学学長の福井次矢先生に日本の総合診療の歴史についてのご講演をいただくことになっています。
会場の佐賀市文化会館は佐賀駅からタクシーで5分の距離にあります。佐賀市は遠いように思われると思いますが、実は博多駅から特急でわずか35〜45分で到着する利便性の高い場所です。県内には伊万里や有田など陶磁器で国際的に有名な場所もありますし、武雄や嬉野といった素晴らしい温泉地もあります。是非多くの病院総合診療医や病院総合診療医を目指す若い医師にご参加ならびに演題の発表をお願いします。