事務局

久留米大学病院 腫瘍センター
〒830-0011
福岡県久留米市旭町67
TEL:0942-27-5682

運営事務局

株式会社西日本企画サービス 事業部
〒839-0809
福岡県久留米市東合川3丁目10-36
TEL:0942-44-5800
FAX:0942-44-6655
E-mail:jcs45@nksnet.co.jp

会長挨拶

第45回日本外科系連合学会学術集会 会長

緒方 裕(久留米大学病院 腫瘍センター 教授)

第45回日本外科系連合学会学術集会をお世話させていただきます久留米大学病院腫瘍センター 教授 緒方 裕です。伝統ある本学術集会を主催できる事を非常に光栄に存じますとともに、身の引き締まる思いであります。

本学術集会が関門海峡を渡り九州で開催されるのは、1990年第15回の佐賀県立病院好生館の井口 潔先生、1998年第23回の熊本大学第2外科小川道雄先生、2012年第37回の九州大学大学院消化器・総合外科の前原喜彦先生に続いて、今回が4回目となります。

メインテーマを『礎・錬磨・應用』にいたしました。患者に真の外科治療を届けるためには、外科手技をはじめとした基本を把握し、修得すること、すなわち「礎」が重要であり、たゆまない技術の鍛錬と向上、すなわち「錬磨」が必須で、さらに一人一人の患者の状況に応じてそれら技術を適用し他科・他職種との連携を図る、すなわち「應用」が求められます。特に昨今、普及と進歩が著しい内視鏡外科においてこれらは欠かすことのできない道程であり、重要分野として採り上げたいと思います。 

そこで今回、本学会の使命の一つである若手医師への教育に鑑み、内視鏡手術に特化して本邦のエキスパートによる基礎的あるいは修練すべき技術の習得に寄与できる教育ビデオセミナー全32セッションを企画いたしました。もう一つの目玉として、本学会が今後どのような立ち位置で、他の外科系の学会とどのような連携が可能か、本学会に何を期待し求められているか、などについて他の外科系学会を代表する方々にお集まりいただき、忌憚なきご意見を伺う特別企画座談会「日本外科系連合学会に期待し求めるもの」を予定しました。

また、特別講演には、久留米大学外科の大先輩である日本医師会会長の横倉義武先生と埼玉がんセンター腫瘍診断・予防科科長の赤木 究先生、教育講演には、大阪大学心臟血管外科教授の澤 芳樹先生、がん研有明病院院長の佐野 武先生と帝京大学沖永綜合研究所特任教授の杉本真樹先生を招請し、ご講演をいただきます。さらに、腫瘍学総論、周術期の感染対策、栄養管理、医療安全や複数診療科協働による外科治療、女性医師の活躍やがんゲノムなど診療科や職種を横断したテーマについて議論できる場を提供できればと考えています。

久留米市は、九州一の大河筑後川が流れ、屏風のように切り立つ耳納連山を臨み、広大で肥沃な筑後平野とともに緑豊かで美しい自然景観を誇っています。久留米は、江戸時代は有馬家の城下町として、近代以降は久留米絣の町からゴム産業の町として発展しています。久留米大学はその設立にご尽力いただいたブリヂストン創業者の故石橋正二郎氏の生誕地である久留米市に存在し、2018年に創立90周年を迎えました。久留米市は現在、人口10万人あたりの医師数が約600人と国内でも医師数の極めて多い医療の町であり、全国屈指の病院収容所要時間(救急搬送)を誇っています。

一方で、川と大地の幸に恵まれた久留米市は、昔から豊かな食文化を育んできており、「うなぎ」(蒸篭蒸し)、「エツ料理」(エツは斉魚と書き、ニシン目・カタクチイワシ科に分類される東アジアの汽水域に生息する食用魚)などの伝統的な郷土料理や日本三大酒処を誇る銘酒、「久留米ラーメン」(久留米は、とんこつラーメン発祥の地)、「焼きとり」(人口あたりの店鋪数が2003年日本一)、「筑後うどん」をはじめ、その種類は多彩でバラエティに富み、「B級グルメの聖地・久留米」として全国に向けて情報を発信しています。全員懇親会ではその一端をご堪能いただきたいと考えております。

上記メインテーマをもとに実践的かつ有意義な学会運営を目指し、参加者にとって実りある学術集会となるよう、久留米大学が一丸となって取り組んでいます。筑後久留米の地で、多くのみなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

PAGE TOP